まちなかデベロッパーとは?

「まちなかデベロッパー」とは、地域に寄り添いながら人々の暮らしを豊かにし、将来に向けてまちを育てていく、不動産に関わる事業者のことです。 ハード(土地・建物)だけでなく、ソフト(人、自然、文化、産業)も含めたまちの資源を活かし、コミュニティ形成や小商いの促進などをおこなうのが特徴です。

まちなかデベロッパー構想に至った社会的背景

2030年問題とは、2030年に日本で表面化すると考えられる社会問題の総称です。 2030年には、少子高齢化による人口減少や人口構造の変化により、雇用、年金制度などに、さまざまな影響が及ぶと予測されています。
一方で国土交通省が定めた『不動産業ビジョン2030』によると、 不動産業界を取り巻く社会経済情勢にも以下のような9つの変化があるとされています。

不動産に関わる事業者を取り巻く環境変化

あらゆる社会環境が変化していくなかで、これまでのやりかただけでは通用しなくなってきています。

まちなかデベロッパーの具体的な定義

そのような中で、まちなかデベロッパーは以下「6C」の指針を定め実践していきます。

まちなかデベロッパーのステップアップ

まちなかデベロッパーになることで好循環を生み出すビジネスモデルに変わります。

まちなかデベロッパーの長期的VISION

2030年までに、日本の100の地域でまちなかデベロッパーがまちを作っていることを目指します。
まちなかデベロッパーが増えていくことで、各社が豊かになるだけではなく、地域社会も豊かになっていくと考えます。

CHArの立ち位置

CHArは、「つながりを育む、まちをつくる」をミッションに掲げて事業を行うNPO法人です。
一級建築士事務所・デザインファームであり、築古アパートの一室から大規模な建物まで、まちにひとの居場所やつながりをつくりだすような設計が得意です。
建築に限らないまちづくりの事例にも精通しており、多様な講座やイベント、事業コンサルティングも行っています。

「パートナーズ」は、地域密着型不動産会社向けの伴走型プログラムです。
まちなかデベロッパーやそれを目指したいと考える各社が会社規模や地域に合った事業を展開するために、目指していきたい方向性を整理してアクションに落とし、定期的なミーティングや様々なメニューでサポートします。
※サービスの詳細は、本WEBの「サービス紹介」のタブ内でご覧ください。

[参考]*抜粋

[事例]
策定中の中長期エリアビジョンの参考になりそうな、佐賀市のエリア再生プロジェクトをご紹介・共に視察

[事例]
オーナー向けセミナー「これからの地域に愛される不動産経営」企画

まちなかデベロッパーの事例

トダくらし不動産
[平和建設株式会社]

埼玉県戸田市

モクチンレシピを活用し、これまでに50件以上の物件を改修、価値向上の実績。
●地域のハコ・コト・ヒトをつなぐまちづくりプロジェクト「トダ_ピース」を主催・運営。
●地域にひらいた小商い型賃貸住宅「はねとくも」を企画・建設・運営。
●より地域密着の会社としていくためにリブランディングを実施、店舗名称を「トダくらし不動産」に変更。

株式会社マチモリ不動産

静岡県熱海市

まち歩きツアーを定期的に開催。空き物件も見て回る。
●ツアーの出会いなどを通じて、先に住む人を決めてからリノベーション。こだわりに合わせた物件づくりが可能、結果的に長年居住してくれる傾向となる。
●賃貸が難しそうな物件は自社物件にして事業を実施。飲食店、シェアハウスなど、 まちにあったら良い機能をつくりだしている。結果的にまちの価値全体があがり、移住者も増加。事業規模は拡大している。

有限会社東郊住宅社

神奈川県相模原市

●管理物件の入居者向け食堂「トーコーキッチン」を自主運営。全ての管理物件の付加価値が一律アップ。
スタッフが食堂に出入りして入居者と日常的にコミュニケーションをとることで、トラブルを未然に防ぎ、ニーズヒアリングも可能に。
●食堂に限らず、管理物件入居者向けのお手伝いサービスなどもトライアル中。
●オーナーからの相談が増えて依頼を制限するほどに。物件入居率は99%を記録、空き物件待ち状態。

株式会社ものくり商事

埼玉県さいたま市

●ギャラリーや貸しスペースを併設した地域にひらかれたオフィスを運営し、コミュニティを通じた地域でのビジネスを多数展開している。
●空き家・空きスペースを価値を生み出す場所に変えるサービス「チャリン」をリリース。商店街の空き店舗でコンペを実施し利用者を募集中。
岐阜県郡上八幡エリアにも拠点を持ち連携し、地方創生とまちづくりにも力を入れている。

次世代の不動産会社のあり方について考えるイベント
「パートナーズNEXT」

CHArは年に一度、「パートナーズNEXT」という不動産会社向けイベントを行っており、2024年6月には、
〜地域価値を創る不動産会社「まちなかデベロッパー」を目指せ!〜というテーマで開催しました。

不動産業界で活動される専門家ゲストの方々のみならず、パートナーズ会員にも「まちなかデベロッパー」としてのプロジェクト事例をプレゼンテーションいただきました。
まちなかデベロッパーのモデルに賛同される方、そういった取り組みを自身でも行いたいと考える方が集い、活発な議論が行われ、これからの地域密着型の不動産会社のあり方を考える時間となりました。

今後も開催していく予定ですので、ご関心のある方はぜひ次回ご参加ください。

contact bg
CHArの伴走型プログラム「パートナーズ」では、
経営や地域の状況をベースに、目指していきたい方向性を、
定期的なミーティングや様々なメニューでサポートしています。
パートナーズへの入会はもちろん、プロジェクト単位でご一緒することも可能です。
まずはご相談だけでも、お気軽にご連絡ください。